++アバンセライフサポート社長のつぶやき++


2018年2月27日(火)
「共創型ビジネス」を進めていきます。
2018年1月30日(火)
幸せな終末を考える
2017年12月28日(木)
「労働分配率」について
2017年11月30日(木)
介護人材不足に、どう対応するべきか?
2017年10月31日(火)
「生きずらい社会」はどうなる、どうする?!
「共創型ビジネス」を進めていきます。
サービス提供者(企業)がいて、受益者(顧客)がいる― そんなビジネス環境で生活しているのが当たり前の我々にはイメージしづらいですが、販売や医療の世界では「共創型ビジネス」が着実に伸張、勢力を伸ばしています。

『共創』とは文字通り、企業が提供する商品やサービスなどを顧客と“共に創る”仕組みのことです。場合によっては顧客以外にも、協力関係にある「企業」や「従業員」といったステークホルダーと共にサービスを創りあげていくこともあります。


先日、「社会貢献型移動スーパー」がテレビで特集されていました。全国どこの地域でも過疎地域の人口減少、高齢化が深刻です。
そこで、軽トラックの移動スーパーにより買い物難民を援助、地域の見守りとしても機能し、地域の高齢者を支えているのです。
この事業を行っている会社の理念は「命を守る」「食を守る」「職を創る」。安否確認、健康状態もさりげなくチェックし顧客となる高齢者の命を守ります。
食事が自分で調理できないなら、食材配達業者と連携をとります。
地域のニーズをきめ細かく拾い集め、必要であれば電球交換やポスト投函なども代行します。
場合によっては、眼鏡会社とも連携して、販売修理なども行っているそうです。
このような企業努力により、この会社は高齢者の方々から高い信頼を勝ち取ることができ「日本サービス大賞」を受賞されました。

大きなポイントは移動スーパー事業者が単なる販売員としてではなく、地域や顧客から「地域の身内」として受け入れられていることです。
地域と一体になって「食」から課題解決を始め、事業が拡大していきました。


様々な企業が得意分野と得意業務を持ち寄るライアンスが増えていますが、介護事業だけが孤立しています。多職種が連携し、顧客と一緒にサービスを創り上げる「共創型ビジネス」―当社も将来的に進めていきたいと考えています。
2018年2月27日(火) 




幸せな終末を考える
明けましておめでとうございます。

年末年始の休暇、私は何冊か本を読んで過ごし、その中で興味深いデータをみつけました。
「あなたは何歳まで生きたいですか」という質問に対する、4,000人余りの回答を統計的に処理したものです。(図)

私はこの結果にとても驚きました。

希望・願望なのだから、私なら迷わず150歳以上と答えます。「死ぬ時は痛そう。苦しそうだし、死んだら何もない無になるのだから、当然『死』は先延ばしにしたい」。誰もがこのように思い、150歳以上の割合は90%くらいだろうと予想していたのです。しかし結果は半数以上が「平均寿命で十分だ。長く生きても仕方がない、楽しくなさそう」というものでした。

日本社会の現状を見てみましょう。
高齢の貧困者はたくさんいます。
彼らの40%以上が単独では生活できない状態だと考えられています。
「単身世帯」の高齢男性における貧困率は38.8%、女性に至っては52.3%です。
実に半数以上の単身高齢女性は貧困状態にあるのです。表のようなアンケート結果になるはずですね。

貧困状態は、お金以上に「友達関係を始めとした人間関係が維持できず、孤立していく」ことが最も大きな問題だと考えられます。
お金がないと、食事に誘われても断らざるを得ない。
香典も出せないので冠婚葬祭に出席できない。
ひいては、支援者とも関りが消え孤立していき、社会からの見えない化が最も大きな問題なのです。
キリスト教国ではお金や体力、技能、時間と、それぞれが自分の余剰を持ち寄り活動しますが、現代の日本ではお金がすべての関係性構築の基準となっており、お金がないと社会からも排除されてしまうのです。

私は「のわみ相談所」を通して貧困問題に関わっていますが、40代のホームレスで次のように話す人がいました。
「早く死にたい。死んでしまえば食べることやお金を心配しなくてもいい。友達や家族の関係が切れた今、誰のため、何のために生きているのかも分からない。人は自己責任というかもしれないが、ひとりで生きているのに疲れたのです。早く死にたい」

孤族になりつつある日本人の人生観や社会の構造が、急速に包摂社会(国民一人ひとりを社会の構成員として取り込む社会)へ向かうことはありません。
今後、より一層ちぎれていく家族や社会、新たな家族のあり方、そして「幸せな老い、幸せな死とは何か」を考えるのが求められているのです。

 アメリカ人研究者エリザベス・キューブラー=ロスは著書「死ぬ瞬間」の中で、末期患者200名と面接した結果を次のように分析しています。

 【5段階のプロセス】
 1.否認:告知された患者は、まず自分が死ぬという事実を否定します

 2.怒り:事実が否定できないことが分かると、「なぜ私が死ななければならないのか」という問いかけと怒りが始まります

 3.取引:もう少し生き続けたいという願いから、患者は医師、運命、神などに対し死を少しでも先に延ばしてくれるよう交渉、取引しようとします

 4.抑うつ:いよいよ近いうちに、全て失わねばならないという自覚が深いうつ状態を引き起こします

 5.受容:やがて、死を避けられないという事実を受け入れようとする状態にいたることになります

私は5段階では少し足りないように考えています。
5段階目「受容」だけでは、あまりに辛く重い感情が積もってしまいます。
新たな6番目となるのが「宗教観」なのかもしれません。
老いて余命が少ない人にとって希望、家族愛、そして隣人愛が最も大切でだからです。
福祉的対応で枯れ木が自然に朽ち、自然に還る終末が幸せな終わりだと私は考えます。

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」は、タイタニック号沈没事件がモデルとなっています。
人間のおごりの乗り物であった巨大客船タイタニック号がもろくも沈み、その代わりに何があっても沈まない「真の価値観」を深く求めたジョバンニや青年たちが、死後の世界から帰還後「ほんとうの幸福」の追求を決意するのです。私たちの施設「銀河鉄道」は何を求め、どこに行きたいのでしょうか。
2018年1月30日(火) 




「労働分配率」について
 今回は「労働分配率」についてお話をしていきたいと思います。
労働分配率とは、企業が生産活動で生み出した「付加価値に占める人件費の割合」です。(図1)


特別養護老人ホームは、グループホームや有料老人ホームよりも投資額は大きく、付加価値は高くなります。
近年では、【図2】のように世界的な傾向として労働分配率はおしなべて下がっています。
低下の原因はまず、「ITの進化」。複雑な作業がITに置き換わり、10人で行っていた作業が5人へ、5人の作業が3人で足りるようになりました。
作業自体も単純化し、コンピュータが労働を代替することで労働分配率(分け前)は下がってしまうのです。

 2つ目の原因は、ロボットを大量導入し、収益を上げて労働分配率を下げている企業の急増が挙げられます。
介護市場のように、一部の「労働分配率の低いとみられる企業」は投資額が大きく、市場に占めるシェアが大きくなることで全体の労働分配率低下が生じている、と考える人たちもいます。
労働分配率は高いが、生産性の低い労働市場が拡大してきたところに賃金が上昇しない「職業の分断化」が見られます。繊維産業がそうです。


医療福祉では「医療の参入規制」があります。
既存の社福をみると、「資本集約モデル(自社施設 +補助金で建設)」で優位性を獲得することで、労働分配率を下げている実態が見えてきます。
この現状に切り込むため、私たちは社会福祉法人の設立、特別養護老人ホーム建設を目指しています。

 日本社会を支える主たる世代は60歳代。
体力は落ちてきても、今まで生きてきた経験と知恵を、施設運営や次世代の教育に注ぎ込んでもうことで、明るい未来へ一歩前進できます。
75歳まで働くことができれば、年金財政や介護人材不足も相当量軽減できるでしょう。


サムエル・ウルマンの有名な詩「青春」があります。
彼の70歳代での作品で、1955年にはダグラス・マッカーサー元帥が講演で引用、一躍有名になりました。
日本においても財界や産業界からも共感を呼び、財界人約200名余りで「青春の会」発足。
92年にはサムエル・ウルマン館が設立され、胸像も建立されたほど、世界の人々を感動させました。翻訳者は2人おられ、どちらの訳も捨てがたく、今回は両方を見て頂きます。


青春  邦訳 岡田 義夫

青春とは人生のある期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ。
優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、
安易を振り捨てる冒険心。 こう言う様相を青春と言うのだ。

年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いが来る。
歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。
苦悶や狐疑や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も
長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。
年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。

曰く、驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、
その輝きにも似たる事物や思想に対する欽仰、
事に処する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、
人生への歓喜と興味。

人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる、
人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる、
希望ある限り若く  失望と共に老い朽ちる。

大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、
そして偉力の霊感を受ける限り、人の若さは失われない。 
これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、
皮肉の厚氷がこれを堅くとざすに至れば、
この時にこそ人は全く老いて、神の憐れみを乞うる他はなくなる。

青春  邦訳 宇野収/作山宗久

青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方をいう。
薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな肢体ではなく,たくましい意思、
豊かな想像力、燃える情熱をさす。青春とは人生の深い和泉の清新さをいう。

青春とは怯懦を退ける勇気,安易を振り捨てる冒険心を意味する。
ときには、二十歳の青年より六十歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない。理想を失うとき初めて老いる。

歳月は皮膚にしわを増すが、熱情を失えば、心はしぼむ。
苦悩・恐怖・失望により気力は地に這い、精神は芥になる。

60歳であろうと16歳であろうと人の胸には、
驚異に魅かれる心、おさな児のような道への探究心、人生への興味の歓喜がある。
君にも吾にも見えざる駅逓が心にある。
人から神から美・希望・喜悦・勇気・力の霊感を受ける限り君は若い。

霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ、悲嘆の氷にとざされるとき、
二十歳であろうと人は老いる。
頭を高く上げ希望の波をとらえる限り、80歳であろうと人は青春にして已む。
2017年12月28日(木) 




介護人材不足に、どう対応するべきか?

図1は鎌倉時代以降の人口推移です。
歴史をたどってみると、日本の適正人口は3〜4,000万人なのかもしれませんね。
過密化は現在がピークで、これから少しずつ適正人口に戻っていくのだと思えば少子化に対する憂いや違和感も和らぎます。

今後は、「お年寄りが増え、とんでもない高齢化社会が到来する」と言われていますが、私は国中が高齢者ばかりになることはない、と考えています。
図2を見ると、これから高齢者の数が急増することはありません。
働く世代が急減し分子・分母の関係で高齢化率が上がりますが、介護施設もそれほど増えることもないのではないでしょうか。
ただし、働き手の急減により介護者不足はより一層深刻になります。
人手不足解消に向け政府が大英断、そして今月から始まったのが入国管理法改正「外国人技能実習生介護」なのです。(図3)

この制度は外国人労働者受入れの制度ではありません。
日本政府は外国人技能実習生受入れ制度で労働力不足を乗り切ろうとしています。
技能実習生制度には様々な問題があり海外から批判されることもありますが、人手不足の深刻化により見切り発車となったようです。
日本は、この制度と介護ロボットの導入で当面の高齢化社会の介護人材不足に対応していくことになります。


介護の職種追加にあたって担保される要件(厚生労働省資料より)

1.介護が「外国人が担う単純な仕事」というイメージとならないようにする

2.外国人について、日本人と同様に適切な処遇を確保し、日本人労働者の処遇・労働環境の改善の努力が損なわれないようにする

3.介護のサービスの質を担保するとともに、利用者の不安を招かないようにする


アバンセコーポレーションは外国人材との共生はベテランですが、アバンセライフサポートは初心者です。
当社に来てくれる介護技能実習生の正式来日は来秋以降になりますが、我々も利用者さんも、そして来日する外国人の皆さんもすべてがwin-winな運営にするには、どのような変化が必要なのでしょうか。
これから日本の介護業界全体で壮大な実証実験が始まるのです。不安ではありますが、同時にちょっとワクワクしますね。
2017年11月30日(木) 




「生きずらい社会」はどうなる、どうする?!










9月23日〜24日にかけて富山市内で開催された「地域共生ホーム全国セミナー」にグループホーム比良の高橋施設長と2人で参加しました。勉強をしながら、現代は「高齢者や子どもたちにとって生きづらい社会」であると強く実感しました。セミナーの概要は次の通りです。

上図を見ると、今後いかにすさまじい高齢化と少子化が訪れるのか分かりますね。高齢者と子どもを取り巻く現状は以下の通りで、決して良い状態ではありません。

【お年寄りの孤立と疎外】
・公的福祉→孤立・疎外感(心に響かないサービス)
・認知症800万人時代へ
・東京の高齢者の4割が借家住まい
・ホームレスの平均年齢は59歳、70歳以上のホームレスが13%

【孤立と分断】
・高齢世帯(世帯主65歳以上)は2035年に全世帯の4割を超え、独居老人は1845万世帯
・全国の896自治体が2040年に消滅の可能性
 ※青森、岩手、秋田、山形、島根の5県は「消滅可能性都市」が8割以上
自治体が機能しなくても人が住んでいる限り支えねば→非効率、ビジネスにならない

【若者の関係性、絆の欠如】
「自分でも辛い。どうせこの先長くないのに。まだ生きていてごめんなさい」
「寂しい、だけど気楽。気楽、だけど寂しい。こんな自由もあったのね」
住める部屋、働ける場所、子供を預かってくれる保育施設― 3つを瞬時に提供可能な職業は性風俗のみで、社会保障は何もしてくれないのが現状です。

【子供の貧困】
・平均年収の半分を下回る世帯で暮らす18歳未満の子の割合は16.3%、6人に1人が「貧困」(2012年)です。食物や衣服がないという絶対的貧困率とは異なるが、教育機会や文化的体験の格差が著しく、実質的に子どもの成長に大きなハンデとなります。
・給食費や学用品等の就学支援を受ける子どもは83万人(98年)→155万人へ(2010年)
・修学旅行に行けない、まともな食事が学校の給食だけ、風呂に何日も入れない。いじめや排除の対象になりやすい→高校や大学に行けない→良い仕事につけない→健康にも悪影響が出る→貧困の連鎖

相模原市で障がい者施設で殺人事件がありました。犯人はやみくもに刺殺した訳でなく、呼びかけて反応のない人から手を掛けていきました。「役に立たない人は生きている価値がないことを実践しただけ」。この考えが冒頭の「高齢者と子どもたちの生き辛さ」に繋がり、生きていても楽しくない社会を創り出しているのです。悪者探しをしても良くなることはありませんが、「建物(家)があっても中に心は無い」現状から「いつも誰かとつながっている、守られている場所」を創るには、何ができるかを考えさせられました。私たち事業者に与えられた命題は非常に重いものです。

現在の福祉は障がい者、老人、病気の人、子ども等細かく分類しそれぞれ法律を作成、介護保険支援費制度〜自立支援法〜児童福祉法…で対応しています。来年4月から新たに、地域共生社会の実現に向けた取り組みとして「共生型サービス」をつくり、介護保険と障がい者福祉の両方にまたがるサービスとして、高齢者と障がい者が同一の事業所でサービスを受けることができるようになります。(報酬額は平成30年度改定で決まるので、現状は未定)共生ケアは新たな連帯、絆の糸口になるかもしれません。
(上図厚生労働省「平成27年版厚生労働白書」よりを参照してください)
2017年10月31日(火) 




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