++アバンセライフサポート社長のつぶやき++


2018年9月28日(金)
人生の本舞台は常に将来に在り
2018年7月31日(火)
未来の自分、未来の会社
2018年6月15日(金)
ダイバーシティ社会を成立させるには
2018年2月27日(火)
「共創型ビジネス」を進めていきます。
2018年1月30日(火)
幸せな終末を考える
人生の本舞台は常に将来に在り
 仕事人生の幕引きが近づいている今、私は次の車をいつ買い替えるのか真剣に悩んでいます。というのも高速道路運転自動化2020年、一般道路運転自動化が2025年と言っていたのが1〜2年早まりそうなのです。
現在はレベル2ですが、高速道路自動化はレベル3です。(図)
自動化に向けメーカーの競争は熾烈化、危険を感じると車が自動で止まる、設定した速度で自動的に加減速、前車が曲がろうが止まろうが追従走行する、駐車するときにはハンドルが自動的に動きステアリングサポートシステム、現在の車は従来では考えられないほど楽に安全に移動できる道具になりつつあります。


 AIはある程度以上のマーケットになると量産効果が出て激的にコストが下がります。
半導体一つをとってもカローラは3,000〜5,000個、プリウスは10,000個位、自動運転車は15,000〜20,000個も使うようです。

経済学者のピーター・ドラッカー氏は、「経営はマーケティングとイノベーションだ」と言いました。
「マーケティングがしっかり出来ていれば営業はいらない」とまで言っています。
イノベーションとは、「改良」「創造」「進歩」ですが、何か新しく、楽しく、良いもの、良いサービスを創り出すことが企業存続の必須要件だと言ったのです。
私は、いくらなんでもドラッカー先生それは言い過ぎじゃないですかと思いましたが、近頃は妙に納得しています。
 富士フイルムとコダックの場合も、富士フイルムはフィルムの売上げ1%以下、絶え間ないイノベーションの結果、時の変化に適応しましたが、写真フィルムにこだわり過ぎた巨人コダックは変革を望まず倒産することになったのです。

介護業界にいる人なら誰でも知っている、身体を動かさないでいると生じる生活不活発病がありますね。
骨折して固定していると驚くほど筋肉が落ち細くなり、関節が硬くなっていることはどなたも一度は経験していますね。
これは身体機能だけではなさそうです。思考力も同じです。
私は2週間も書く作業をしなくていざ始めるとパニックになります。
思考が持続しない。まとまらない、書けない・・・。書くという作業能力(脳筋力?)が2週間で衰えているのです。
今は慣れ、脳筋力回復の手順を理解しているので問題ありませんが、医者、看護師、介護士たちが条件反射のごとく言う、「お大事に」という決まり文句は、社会参加が不可能になるよう推奨しているようで、違った励ましフレーズを考えたほうがいいように私は感じています。

 年金財政が心配という人は多いですが、人生100年時代を迎え、介護保険は受給せずに人生を終わりたいと圧倒的多数の人たちが考えているように、厚生年金ももらわず人生を終えたいと考えている人が大多数になれば、年金財政収支は大きく黒字化するでしょう。
ぜひとも皆さん定年80才のつもりで一緒にがんばりましょう。
憲政の父といわれる尾崎行雄氏は95才で亡くなりましたが、亡くなる前年94才の時「人生の本舞台は常に将来に在り」と言ったそうです。すごすぎて真似できませんが、心はそうありたいと自らを鼓舞、私も励んでいます。
2018年9月28日(金) 




未来の自分、未来の会社
 孔子の言行を弟子達が記録した書物『論語』に、「七十にして心の欲する所に従えども、矩(のり)を踰(こ)えず」とありますが、私も来年数え年で70歳になります。
心の命ずるままに言動しても、少しも道理に背かず、無理なく原理原則に従っていて、だめ押しに、「この境地に到達しなければ真正の人間とは言えない」というのは、孔子も人が悪い。全ての人間が100mを10秒で走れるわけではないのに。

 さて、当社では、数か月に渡って施設長会議で、「今後の10年、会社と自分はどう変わっていくのか」と題し、みなさんに発表していただいています。
なぜこんなことをするのか。
業績が上がっている会社は社風が良いですよね。社風は誰が作るのか。
言うまでもなく経営者、施設長以上の経営幹部ですね。
その人たちを見て、従業員のみなさんはこの会社の風土に染まっていきます。

 

施設が目指すものを施設職員みんなで話し合う。
人はやりがいを求めています。
やりがいを感じさせる組織でなければ、外にやりがいを求め会社を去るか、その他大勢に埋もれてその人は終わります(宝の持ち腐れ)。
京セラ創業者の稲森和夫氏は、「人生・仕事の結果(成功度)=考え方×能力×熱意」だと言います。
それも「×」ですから、倍数で効いてきます。
能力なんて大した問題ではありません。
「知っている。やっている。出来ている。」同じ「知っている」でも、10倍も20倍も結果が違うのは「考え方」と「熱意」だと稲盛氏は言います。そして最後に、会社と個人の関係性の同期化、共有感が出てきます。そのために施設長会議で何度も振り返り、未来の自分、未来の会社を考えていただいたのです。



 制度の見える化と給与の透明性→納得性
会社と個人の人生のベクトルが合ってないと力は入りません。
そうなると、甘え、依存、他責が自律、自立、自責に変わり、みんなで考えるようになります。
現状とゴールの間にあるギャップは何か。(図3)



最後に、一つ大切なことがあります。
この会社の存在目的です。
二宮尊徳(金次郎)は、「道徳なき経済は罪悪であり 経済なき道徳は寝言である」と述べています。
驚いたことに、現在の青年は、30歳で年金を計算しています。
私たちの世代では考えられません。
私たちは年金生活が待ち遠しい世代です。
現在の若者は、不安で不安でたまらない。
私たちは老いを支えるだけではなく、若い人たちに安心してがんばってもらえる、まさに安心社会の創造を目指しているのです。
利用者のお年寄りを見ていただくことで、老いへの不安を無くし、そして「全ての人が身の丈に合った人生を楽しむことができる」そんな社会を創造するのが、当社の10年後なのです。でも10年では道半ばですよね。
2018年7月31日(火) 




ダイバーシティ社会を成立させるには
 中国から日本式介護を学びたいとの要請があり、当社から1人送り出すことになりましたが、教育を受ける中国側介護職員はほとんど女性のため、人選に悩んでいたところ、1人の女性職員が手を挙げてくれました。本当に助かりました。

 当社は女性が圧倒的多数(男性職員113名、女性職員491名)で、女性活躍社会と言いながら、役職者は男性6名、女性2名というバランスの悪い組織です。
私たちの会社だけではありません。
ダイバーシティ社会を成立させようとする国会議員においても、衆議院は男性475名、女性44名、女性比率は約9%です。男女雇用機会均等法がよく国会を通過したものですね。
ダイバーシティが口先だけの国日本。
例えば、内閣府「平成25年度 高齢者の地域社会への参加に関する意識調査」(図1)によると、「65歳を過ぎても働きたい」と回答した人が約70%を占めたにもかかわらず、65歳以上女性の労働力人口比率(図2)はなんと16.5%、およそ6分の1の人しか働いていないのです。
女性の健康寿命は全国平均で74.79歳(2016年時点)、それで年金財政の破綻を心配するなんておかしな話ですね。



ニートと引きこもりについて考えてみます。
どう違うのでしょうかね。
以前テレビで紹介されていた秋田県藤里村白神山地のふもとにある人口3,800人の小さな町です。
町の社会福祉協議会 菊池まゆみ会長が引きこもりに気付いて調査してみると、その数100人以上、町の現役世代のおよそ10人に1人という驚愕の実態がそこにあったのです。
それも多くが20〜30代の人たちでした。
日本全体では約77万人、これだけの若年無業者が働くことなく親の扶養で生きているのです(図3)。

障がいがあるみなさんも一般の人と同じペースで働くと難しいですが、自分のペースで働けば何も問題はない人たちですよね。
100m走を11秒以内で走ることや、視力2.0以上であることを基準にすれば、ほとんどの人は障がい者になってしまいますよね。
さて、ここからが本題です。冒頭のような女性の社会参加、ダイバーシティがなぜ一般的にならないのか。
これだけで20〜30ページになりそうです。図4をご覧下さい。この図だけで女性は日本に生まれたことが不運だったかと考えてしまいますよね。後は来月のお楽しみにとっておきます。
2018年6月15日(金) 




「共創型ビジネス」を進めていきます。
サービス提供者(企業)がいて、受益者(顧客)がいる― そんなビジネス環境で生活しているのが当たり前の我々にはイメージしづらいですが、販売や医療の世界では「共創型ビジネス」が着実に伸張、勢力を伸ばしています。

『共創』とは文字通り、企業が提供する商品やサービスなどを顧客と“共に創る”仕組みのことです。場合によっては顧客以外にも、協力関係にある「企業」や「従業員」といったステークホルダーと共にサービスを創りあげていくこともあります。


先日、「社会貢献型移動スーパー」がテレビで特集されていました。全国どこの地域でも過疎地域の人口減少、高齢化が深刻です。
そこで、軽トラックの移動スーパーにより買い物難民を援助、地域の見守りとしても機能し、地域の高齢者を支えているのです。
この事業を行っている会社の理念は「命を守る」「食を守る」「職を創る」。安否確認、健康状態もさりげなくチェックし顧客となる高齢者の命を守ります。
食事が自分で調理できないなら、食材配達業者と連携をとります。
地域のニーズをきめ細かく拾い集め、必要であれば電球交換やポスト投函なども代行します。
場合によっては、眼鏡会社とも連携して、販売修理なども行っているそうです。
このような企業努力により、この会社は高齢者の方々から高い信頼を勝ち取ることができ「日本サービス大賞」を受賞されました。

大きなポイントは移動スーパー事業者が単なる販売員としてではなく、地域や顧客から「地域の身内」として受け入れられていることです。
地域と一体になって「食」から課題解決を始め、事業が拡大していきました。


様々な企業が得意分野と得意業務を持ち寄るライアンスが増えていますが、介護事業だけが孤立しています。多職種が連携し、顧客と一緒にサービスを創り上げる「共創型ビジネス」―当社も将来的に進めていきたいと考えています。
2018年2月27日(火) 




幸せな終末を考える
明けましておめでとうございます。

年末年始の休暇、私は何冊か本を読んで過ごし、その中で興味深いデータをみつけました。
「あなたは何歳まで生きたいですか」という質問に対する、4,000人余りの回答を統計的に処理したものです。(図)

私はこの結果にとても驚きました。

希望・願望なのだから、私なら迷わず150歳以上と答えます。「死ぬ時は痛そう。苦しそうだし、死んだら何もない無になるのだから、当然『死』は先延ばしにしたい」。誰もがこのように思い、150歳以上の割合は90%くらいだろうと予想していたのです。しかし結果は半数以上が「平均寿命で十分だ。長く生きても仕方がない、楽しくなさそう」というものでした。

日本社会の現状を見てみましょう。
高齢の貧困者はたくさんいます。
彼らの40%以上が単独では生活できない状態だと考えられています。
「単身世帯」の高齢男性における貧困率は38.8%、女性に至っては52.3%です。
実に半数以上の単身高齢女性は貧困状態にあるのです。表のようなアンケート結果になるはずですね。

貧困状態は、お金以上に「友達関係を始めとした人間関係が維持できず、孤立していく」ことが最も大きな問題だと考えられます。
お金がないと、食事に誘われても断らざるを得ない。
香典も出せないので冠婚葬祭に出席できない。
ひいては、支援者とも関りが消え孤立していき、社会からの見えない化が最も大きな問題なのです。
キリスト教国ではお金や体力、技能、時間と、それぞれが自分の余剰を持ち寄り活動しますが、現代の日本ではお金がすべての関係性構築の基準となっており、お金がないと社会からも排除されてしまうのです。

私は「のわみ相談所」を通して貧困問題に関わっていますが、40代のホームレスで次のように話す人がいました。
「早く死にたい。死んでしまえば食べることやお金を心配しなくてもいい。友達や家族の関係が切れた今、誰のため、何のために生きているのかも分からない。人は自己責任というかもしれないが、ひとりで生きているのに疲れたのです。早く死にたい」

孤族になりつつある日本人の人生観や社会の構造が、急速に包摂社会(国民一人ひとりを社会の構成員として取り込む社会)へ向かうことはありません。
今後、より一層ちぎれていく家族や社会、新たな家族のあり方、そして「幸せな老い、幸せな死とは何か」を考えるのが求められているのです。

 アメリカ人研究者エリザベス・キューブラー=ロスは著書「死ぬ瞬間」の中で、末期患者200名と面接した結果を次のように分析しています。

 【5段階のプロセス】
 1.否認:告知された患者は、まず自分が死ぬという事実を否定します

 2.怒り:事実が否定できないことが分かると、「なぜ私が死ななければならないのか」という問いかけと怒りが始まります

 3.取引:もう少し生き続けたいという願いから、患者は医師、運命、神などに対し死を少しでも先に延ばしてくれるよう交渉、取引しようとします

 4.抑うつ:いよいよ近いうちに、全て失わねばならないという自覚が深いうつ状態を引き起こします

 5.受容:やがて、死を避けられないという事実を受け入れようとする状態にいたることになります

私は5段階では少し足りないように考えています。
5段階目「受容」だけでは、あまりに辛く重い感情が積もってしまいます。
新たな6番目となるのが「宗教観」なのかもしれません。
老いて余命が少ない人にとって希望、家族愛、そして隣人愛が最も大切でだからです。
福祉的対応で枯れ木が自然に朽ち、自然に還る終末が幸せな終わりだと私は考えます。

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」は、タイタニック号沈没事件がモデルとなっています。
人間のおごりの乗り物であった巨大客船タイタニック号がもろくも沈み、その代わりに何があっても沈まない「真の価値観」を深く求めたジョバンニや青年たちが、死後の世界から帰還後「ほんとうの幸福」の追求を決意するのです。私たちの施設「銀河鉄道」は何を求め、どこに行きたいのでしょうか。
2018年1月30日(火) 




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