アバンセライフサポート社長のつぶやき

2025年を素晴らしい年へ

  今年1年介護保険制度が大きく揺れ、介護事業者も同じく揺さぶられ、倒産が相次ぎました。来年以降様々なところで合従連衡が始まるものと予想されます。私たちもアンテナを高く張り、この流れから振り落とされないようそれぞれの持ち場を鉄壁に守ることが望まれます。
  この数か月余り、校長先生が生徒と淫行、男性警察官が女性警察官を暴行、挙句はパワハラ疑惑などを巡り不信任決議を受けて兵庫県知事を失職した斎藤元彦氏が、出直し知事選で復活当選となるなど、様々なニュースがありましたね。男とは困ったものですが、大阪地検の検事正で次の検事長ポスト間違いなしと言われた北川健太郎氏が準強制性交罪に問われている裁判で、10月の初公判では被告は起訴内容について「争うことはしません」と言っていたのが、一転無罪を主張し始めました。まさに鬼の霍乱ですが、執行猶予がつくと思っていたのが実刑の可能性が高まったとなると、見事に君子は豹変するのですね。被害者の女性も検事で、法律のプロとプロの戦いです。女性は、「被告人は私をどこまで愚弄し、なぶり殺しにすれば気が済むのでしょうか。 ~中略~ 被告人がどのように主張しようが真実は一つです。司法の正義を信じます。検察トップが犯した重大な罪と被害者を傷つけ続ける無反省で無神経な言動に見合った長期の実刑判決を求めます。」とコメントしています。この裁判は見応えがありますよ。
  しかし、地方裁判所の大世帯、そして正義感の強い法律家のみなさんの中でなぜ問題にならなかったのでしょう。それどころか彼女は孤立化、いじめの対象にまでなっていたといいます。なぜ当たり前の正義、自浄作用が優秀な頭脳を持った法曹界では機能しなかったのでしょうね。裁判所は裁判官、検事等を頂点にして非常に同調性が高いヒエラルキーを持った組織で形成されています。このようなメンバー同士の結びつきの強い集団ほどグループの結束を乱したくない、組織を守りたいという心理が働き、先ほどの彼女のような事例があっても本心とは違った多数派の検事正グループの意見に合わせ、彼女が正しいと分かっていても法律家が犯罪の片棒を担ぐ結果になることもあるのです。検事正という偉い人を守るために隠ぺい工作まで行われたようですが、私もこんな経験があります。岐阜県の八百津町に「人道の丘公園」があり、そこに「命のビザ」で有名な「杉原千畝記念館」があります。
杉原千畝はリトアニアの日本領事館領事代理に赴任した時、ドイツから逃げてきたユダヤ人1200名余りのビザを発給、日本を通りアメリカに亡命させ、「東洋のシンドラー」と言われる人です。その八百津町に私の父の土地があり、外国人のアパートを建てたいと役場に相談に行くと、建築確認申請を出さないでとなり、美濃加茂市にしてくれと言うのです。その理由は話しませんが、聞かなくても分かります。「人権の町」で町長さんは評価されたいのです。周囲は彼を守ろうとします。だから町長さんが傷つくことを恐れ、適法であっても外国人のアパートという火種は持ち込ませないよう忖度します。私も子どもではないので、担当者の心中をおもんばかって引き下がります。今回の北川健太郎事件程ひどい事件ではないですが、私たちの組織も内部統制を心掛けなければと改めて考えた次第です。
  2025年は巳年です。ヘビは脱皮することから「復活と再生」を意味する年と言われ、またヘビは執念深さの象徴とも言われ、結果が出るまでひたすらがんばり続ける性質があるとも言われます。2025年を素晴らしい年へのステップイヤーとして、子どもたちや次世代へ伝えていきたいものです。

2024年12月27日(金)

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