介護福祉事業者からソリューション企業に
私は、この文章を8月7日に書いています。昨日8月6日は広島市の平和記念公園で石破総理大臣、広島県知事、広島市長が平和の為のメッセージを力強く宣言しておられましたが、ほとんどの外国人の心に刺さるものではありませんでした。お隣りの中国は原子爆弾600発余りを保有していますが、アメリカの5,000発に一日でも早く追いつこうと日夜生産しています。イランのような国でもイスラエルの70発に追いつこうと生産を始めるのですから、被害妄想は際限のないものですね。
18世紀の哲学者イマヌエル・カントは「世界は主観を通して知覚される。」と言いましたが、人は出生して成長した経験が自らの人生観となるので、全ての人が、少しずつ考え方が違うのは仕方がないのでしょうね。ガザの子供達へのインタビューをテレビで観ましたが、子供達の多くが家を破壊され、友達や家族を殺され、または障がいを負わされています。その子供達に大人になったら何になりたいか聞くと「殉教者になりたい。国や家族をめちゃくちゃにしたイスラエル人を殺したい。」と言います。小学生の子供がですよ。殺戮の無限連鎖の始まり始まりで、ここ30~50年で収束することはなさそうですね。
広島において、石破総理大臣が挨拶で述べた非核三原則は非常に大切な理念ですが、世界ではまだまだ異端の発言でしたね。
16.7世紀の哲学者ガリレオ・ガリレイが1633年の宗教裁判で圧倒的多数のカトリック教会の天動説に屈して地動説を表面上は放棄しましたが、裁判所を出た時に「それでも地球は回っている。」と言ったようです。それと同じく今は世界の異端児であっても、核のない社会を訴え続けることで、50年もしくは100年後に核を持つことが何の意味もない事が当たり前の時代になっていれば良いですね。
ここからは先月の続きです。
30年前ジャパンアズナンバーワンと言われた日本がなぜ一人当たりGDPで韓国の後塵を拝するまで(世界の先進国中38位 2025年)活力が低下したのか。
そこで出て来たのがエンゲージメントです。人が働くには「家庭」、「職場」の中で愛着や貢献の意志を強く深く持つことが業績向上につながります。それには従業員、経営者、顧客(利用者様)との間に確固たる信頼関係の構築が必要です。
従業員エンゲージメントの構築として以下の3点があります。
- ・働きやすさ 周囲の人との関係性が良く、職場が自分に合っているなと感じる。
- ・やりがい 従業員がこうありたいと感じる願望が達成されている。
- ・指針への共感 職場が目指すビジョンや企業理念、社風などに従業員が共感出来ている。
何となくおぼろげには理解していただけたでしょうか。今後私達はどうすれば良いのでしょう。現状で利益をあげている福祉事業者はどんな人達でしょうか。社会福祉法人を含めた介護事業者は50%以上が赤字決算でしたが、人材派遣、人材紹介、福祉機器関連事業者は好業績を上げていますね。事業に実態の無いバーチャル事業者は収益性が高く、額に汗してフェイスtoフェイスで命を支える私達のような事業者の収益性は低いです。この現実を直視して事業の形をどう変えていくのか。低賃金事業モデルを高賃金モデルにどう変えていくのか。私達はエンゲージメントを基軸にどんな業態変更をすれば良いのでしょうか。
私達は介護福祉事業者からソリューション企業に業態変更して、高収益モデルにどう変化、進化すれば良いのか。これについては、また来月に北欧のモデルなどもあげながら私の考えをお話ししますね。
2025年8月29日(金)