アバンセライフサポート社長のつぶやき

仕事も私生活もやり切った感のある青春を

  参議院議員に「伊藤たかえ」というお名前の方は2名いらっしゃいます。国民民主党の伊藤孝恵さん、そして公明党の伊藤孝江さんです。今回お話しするのは国民民主党の伊藤孝恵さんで、彼女のお父さんとは20年来のお付き合いで、ホームレス支援のNPOで活躍しておられます。彼女は現在2期目で、9年ほど前お父さんが、「林さん、大変なんだよ。娘が参議院議員選挙に出馬すると言っているのだよ。応援してちょうだい。」と言って彼女を連れてきて面談したのが最初の出会いでした。会ってみると、猪突猛進型の正しいと決めたらひたすら進んでいくタイプの女性で、政治家には少し不向きかなとは思いましたが、お父さんのこともあり一生懸命応援しました。私の応援など大したことはないですが、何とか当選、2期目もクリアし、だんだん政治家らしくなり応援しがいのある人物になってきましたね。その国民民主党は、党首玉木雄一郎氏のスキャンダルに始まり、103万円の壁への税収不足をどう補うかの議論も政権与党である自民党が考えるべきだとか、能力不足を露呈、この先が思いやられます。しかし私は伊藤孝恵さんのような正しいと決めたら一途に打算なく取り組む人が好きで、党派は関係なく今後とも関わっていきたいと考えています。
  元プロ野球選手でピッチャーの江夏豊さんをご存じですか。私は同世代なので、テレビやラジオの野球放送があると翌日新聞で確認し、ワクワクして学校に行く、まさに憧れの存在、スターでした。彼は36歳になって突如大リーグに挑戦、海を渡ってテストを受けたもののはじかれ、マイナーリーグの3Aに残ることもなかった。「ぼろぼろになるまでやるんだ。」と言って挑戦しましたが、盛りを過ぎた江夏さんに、私たちファン、野球を愛する多くの人々は一時熱狂しました。名を成し、財も成した江夏さんがなぜ下り坂の身体に鞭を打ちそこまでやるのか、彼ほどの業績・知名度があれば、評論家でもコーチでも監督だって声がかかりそうなのに考えられない愚行に走ったのか。
作家坂口安吾は『青春論』で、「老成せざる者の愚行が青春のしるしだと言うならば、僕は今も尚なお青春、恐らく七十になっても青春ではないかと思う。」と述べています。36歳のスポーツ選手として酷使され衰えた身体は、愚行と言われても挑みたくなる夢の「大リーグ」、青春の真っただ中だったのでしょう。みなさんも私(74歳)も、仕事も私生活もやり切った感のある青春をエンジョイしたいものですね。

2024年11月29日(金)

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