アバンセライフサポート会長のつぶやき

終戦記念日に想うこと

  今この原稿を書いているのは、8月15日終戦記念日です。どう考えても「終戦記念日」ではなく「敗戦記念日」の方がぴったりのような気がしますが、せめてもの日本の矜持、プライドなのでしょうね。韓国は(第二次世界大戦で一度も日本と戦っていないのですが)、8月15日を「戦勝記念日」と言います。日本ではテレビや新聞で、「なぜこれほど愚かな殺し合いが起こったのか。300万人以上の日本人が殺されたのか。」と生き証人の言葉や若い世代の言葉を繰り返し伝えています。戦争への嫌悪感、愚かな戦いを二度と繰り返さない思いを新たに醸成することが目的なのでしょうが、効果のほどは定かではありません。なぜかというと、中国は数年後必ずや台湾を手に入れるための行動を起こすでしょうが、仕方がない。中国は、台湾問題は国内問題であり、他国からの干渉は内政干渉だと思っているのですから。ロシアもクリミアやウクライナは自国領だと思っていて、統合するのは当然だと思っています。スペインのバスク地方も同じく独立運動が盛んでよく揉めていますね。日本だって、四国が独立すると言えば、武力を使っても制圧するでしょうね(ありえないでしょうが)。イギリスは3年ほど前、スコットランド独立運動が国民投票でかろうじて否決され、国が二分されることが避けられました。ではなぜ中国やロシアは力づくでないと紛争の解決は出来ないのでしょう。簡単に言ってしまえば、民主主義と専制主義の違いなのでしょう。人間の DNA には自分を守る、家族を守る、コミュニティを守る、国を守るなど、自分の安心を守ってくれる共同体を維持するため命を賭してまで戦うDNAが組み込まれているのですね。だから現代まで人類という種が維持できているのでしょう。なかでも戦う DNA の強い人たちが政治家や経済人になるのですから、その気になった人たちは手が付けられません。第二次世界大戦は日本が唱えた大東亜共栄圏(欧米帝国主義国の植民地支配下にあったアジア諸国を開放し、日本を盟主とした共存共栄のアジア経済圏)をつくろうとしたことから始まっているように、天皇独裁の専制主義は最後はコントロール不能となり、自壊していきます。私はミャンマー訪問時、日本人墓地を参拝しましたが、あんなジャングルの奥地まで攻めてどこまで行くつもりだったのかと考えさせられました。現代の青年は結婚しない、子どもを生まない人が増え、少子化が進むのも、自らを守るための本能、一つの思いの発露なのでしょう。戦後の日本が行った(と言っても GHQ が決めたことですが)農地解放、新円切替、そして財閥解体は、敗戦国になり、国土の 80%以上が破壊され、現在のウクライナのようになって一から創り直さなければならなくなった国だから出来たことです。

  20年前は現役世代が豊かで年寄は貧しかったが、現在は「若者貧乏、年寄裕福」となっており、この現状を打破しない限り、少子化が転換する(子どもを生みたくなる)ことはあり得ません。自殺者数を見ても、15歳から39歳の若年層の自殺者数は先進国の中でダントツの1位で、総数は増えていませんが、この30年間で若者はおよそ40%も減少しているので、若者人口比で見ると約50%も自殺者は増えています。財源は簡単です。相続税という「打ち出の小槌」があります。被相続人が亡くなってからいくら取られても何も困らないほど多額の相続を受けているのは100分の4、5人の人たちです。その人たちは社会的影響力が大きく、政治家にとっては大きな票田であり、献金や寄付も若者より桁違いに大きい。だから相続税の増税には政治家は手を付けない。困ったものです。若者を太らせ、未来に対する安心感を醸成しない限り、少子化が逆転することはないのですが、肝心なところを先送りする困った国ですね。

2023年08月25日(金)

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