アバンセライフサポート会長のつぶやき

みんなで考え、乗り切る知恵を出し合いましょう。

  私は実業で働き始めて50年以上経ちますが、実業の人生は川の流れのように平坦凡庸な時もあれば、時に節目節目で激流があり、滝から一気に突き落とされるような不可抗力とも思える天変地異が起こります。私の仕事人生においても、1970年より以前は知識として知っているだけですが、1970年は第一次オイルショックがあり、その頃私は繊維倉庫の請負業をしていましたが、全く仕事が無くなり、途方に暮れたことを思い出します。次に起きた天災地変は 1980年前後の第二次オイルショックです。ガソリンスタンドに行ってもガソリンは10Lしか入れてもらえない、トイレットペーパーを始め様々な商品が買い占められ、スーパーの棚の一部がガラガラになりましたね。そして 1990 年は不動産、株式等の沸騰現象の後、急激な景気後退で俗に言うバブル崩壊が始まり、この時代から皮肉なことに私の派遣屋人生は人材派遣法の拡大と相まって、格差社会の始まりとともに好調期を迎えます。そして2000年のITバブル崩壊です。これもひどかったですね。私の経営する人材派遣会社はその頃年商 90 億余りでしたが、まさに滝下り、直滑降で年商 60 億円に、それからの 2 年は大変な思いをいたしました。そして2008年のリーマンショック、この辺りはみなさんもよくご存じでしょう。どうしてこんなにひどいことが出来るのかと思われるほど凄まじいリストラの嵐でしたね。そして今回2020年の初めからの新型コロナ禍へと移り、解雇と労働時間規制で非正規雇用の外国人は追い詰められていきます。ひと段落した今、次は2030年前後まで平和裏に過ごせないかと願っています。
歴史を川の流れととらえ、私たちはその流れに運ばれながら、終わることのない変化を経験する歴史スペクトルと考え、なるべく大変な思いをせず流れに乗りたい。誰かが言っていましたね。「人生そのものが壮大な暇つぶし」だと。

  例えば、20年後の日本の高齢化率は40%人口は1億人だとします。1本の線は引ける。毎年決断する事象がある。10年に一度は凄まじく大きな事象に巻き込まれる。それを繰り返しながら時を重ねる。点と点を結ぶ一本の糸をなぞって生きているのではなく、試行錯誤を繰り返しながらゴールにたどり着く。こんなイメージなのでしょうか。
  まず、日本の GDP(国民総生産)が先進国27か国中23位になったのも、平均年齢 47 歳の老齢国家になった要素が大きい。生産性が落ち、革新的な企業が減り、凡庸な企業がコストのみで勝負するので、賃金が上がらず、日本中で消耗戦が増えていますよね。我々の福祉業界も同じです。働くというのは、1日24時間×30日=720時間、これを4人で分けると1人180時間、月間労働時間はそう決まっています。かける介護保険料ですから、いただけるお金は決まっています。今年の介護報酬改定は1.59%アップ、プラス特定処遇改善加算が6,000円ですか。大手企業のベースアップと比較し、なんと悲しい数字でしょうか
  私たちベビーブーマー(団塊世代)は簡単には死なない。生半可教育を受けているから口数も屁理屈も多い。
これから95歳くらいまで生きるのだから、私世代を支える次世代の人たちは本当に大変です。今でも田舎に行くと大きな建物は行政施設か介護施設で、納税が期待できそうな建物はほとんどありません。さあ、ここからが私たちの知恵の出しどころです。10年に一度の大変革とともに1年に一度の微調整、打つ手は無限という言葉もあります。みんなで考え、乗り切る知恵を出し合いましょう。

2024年3月29日(金)

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